福岡点字図書館 ちくしだより 2025年10月号-285号

福岡点字図書館

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ちくしだより 285号
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ちくしだより




第285号
2025.10

(発行)福岡点字図書館(開館時間8:30~17:00)
〒816-0804 福岡県春日市原町3-1-7 クローバープラザ3F
Tel 092-584-3590 Fax 092-584-1101
Eメールtenji.cloverplaza@gmail.com
ホームページアドレスhttps://fukuten-hp.normanet.ne.jp/


 
 
翻訳業としての点字図書館
 館長 夏秋圭助
 季節の前置きは省略しますが、今回は少し真面目な話を書いてみました。秋の全視情協大会では、点字図書館の未来を議論する内容もあります。点字図書館の歴史や現状はご存じの通りですが、未来という視点では大きな転換があると思っています。
 例えば、福岡というエリア感覚で言えば、公共図書館の障害者サービスはますます充実しています。図書の利用という側面では、地域の公共図書館、日ラや日点などの全国郵送貸出館、サピエ等、支援の差こそあれ読むことができます。読書機器等の支援は、ICTサポートセンターが全国の各地域に整備され、相談や練習に応じてくれます。福岡点字図書館ではこれを行っていますが、今回は横において話をします。

 つまり、地域の拠点となる点字図書館は、点訳や音訳という、視覚情報をバリアフリー情報に翻訳する使命が重要となります。その視覚情報とは現状、主に墨字図書ですが、出版業界およびABSC(アクセシブル・ブックス・サポート・センター)では、アクセシブルなリフロー型EPUB電子書籍という、いわゆるテキストデイジーの形式での提供が推進されています。これは願っていたことが始まったという良い話です。
 しかし、点字図書館には大きな転機をもたらします。おそらく、スマホやPCなどに慣れている方、速読、多読の方は、このEPUBで読むことを選び始めるでしょう。もちろん、合成音声は依然として誤読、不適切な間やアクセントが生じます。その点について、翻訳業の平野暁人(あきひと)氏の「もうすぐ消滅するという人間の翻訳について」というインターネット記事に、重要な示唆があります。実際には典拠を読んでいただきたいのですが、ここでは、重要なところを少しだけ引用して紹介します。

----- [引用] --------------------------------------------------------
文体や文末形式の不統一による違和感は論を俟たず、その傾向はとりわけ日本語と英語のように構造の隔たった言語間において、長文になればなるほど顕著である。
現状の生成AI翻訳はどうみても完璧というには程遠く、依然として人間の翻訳を終わらせるだけの力をもたない。
 
それではなぜ、人間の翻訳は終わってゆくのだろうか。
それでもなぜ、人間の翻訳は終わってゆくのだろうか。
 
ほかでもなく、人間の側が翻訳に対する要求水準を下げ始めたからである。
 
「(ちょっと変だけど)これでもわかるし」
「(間違いもあったけど)だいたい合ってるし」
「(この程度の修正でなんとかなるなら)わざわざ専門家に発注しなくても」
-----中略-----
人間の翻訳を終わらせるのに、完璧な機械などもとより必要なかったのだ。
-----------------------------------------------------------------------
 <出典:平野暁人(2025.1.1)「もうすぐ消滅するという人間の翻訳について」https://note.com/aki0309/n/n1f05cb496913>

 翻訳という共通点に、点字図書館の課題を透かして見ることができます。合成音声やAIという簡易な音声化に対して、肉声の音訳は何を目指すのか。自動点訳の不自然さや誤りを見抜き、修正した質の高さを、読者はどのように読むのだろうか。現状、多くの読者が「人間の翻訳」に質の違いを理解し、選んでいます。
 しかし、読みたい時点ではEPUBしかないという状況は生じます。この時、読みたかった情報を得た喜びが勝れば、ゆっくりと「要求水準が下がる」ことは避けられません。この時、この点字図書館の点訳や音訳の質の高さ、その意義をどのように理解し、伝えることができるのでしょうか。

 技術が進むことで、私たちの役割は姿を変えていきます。しかし、読書には効率では得られない、豊かな体験が秘められています。私たちが、何でもナナメ読みするばかりではなく、著者の表現する世界や臨場感に没入しながらじっくりと楽しむように、要求水準は必ずしも下がるばかりではないと信じています。
 人の声に宿る温かさや、丁寧に整えた点字の安心感は、機械には置き換えられません。むしろAIの時代だからこそ、人間の手と声が仕上げた情報への信頼感は、いっそう高まっていくはずです。点訳や音訳は、利用者に「読めてよかった」「聞けてよかった」という喜びを届ける翻訳の営みです。その誇りを胸に、未来へ向けて歩み続けたいと思います。
 読者の皆様はどのように感じますか?12月のつどいや2月の福点まつりで、ぜひ聞かせてください。

 さて、12月のつどいの紹介です。今回はお知らせの通り、迫力の映画体験です。旧九大跡地周辺の新しい街並みを感じていただきながら、ともに過ごしたいと思いますので、ぜひご参加ください。
 
 
   8月・9月・10月の休館日  
 【10月】 5日(日) 6日(月) 12日(日)~14日(火) 20日(月) 26日(日) 27日(月)
 【11月】 2日(日)~4日(火) 9日(日) 10日(月) 17日(月) 23日(日) 24日(月) 25日(火) 30日(日)
 【12月】 1日(月) 7日(日) 8日(月) 12日(金・つどい特別休館) 14日(日) 15日(月) 22日(月) 28日(日)~31日(水)
お 知 ら せ
◆令和7年度 福点・利用者・ボランティアのつどい◆
 今年は、「みらいシネマ福岡」上映のユニバーサル映画『荒野に希望の灯をともす』を観に行きます。
 ユニバーサル映画とは、視覚や聴覚に障がいがある人、車いすを使う人、無意識に声を出して体が動いてしまう人たちが一緒に楽しむことができるものです。イヤホン音声ガイド付で映画を楽しみましょう。
 映画鑑賞は午後からですが、早めに来られて、食事をとったり、館内を巡ってみるのもよさそうです。当日は企画展「さわれる宇宙」3階展示室(無料)も開催中です。
 【会場】福岡市科学館6階サイエンスホール(福岡市中央区六本松4丁目2-1)
 地下鉄:七隈線六本松駅(科学館前)3番出口から徒歩すぐ
 バス:六本松バス停降りてすぐ
 西鉄:(大牟田方面からは)薬院駅で地下鉄七隈線に乗り換え
 【上映作品】「荒野に希望の灯をともす」2022年日本製作(90分)
 【日程】12月12日(金)
 12:00 受付開始(6階ホワイエ)
 *交流室で飲食歓談(空いていない可能性あり)等、
 上映開始まで自由行動
 14:30 映画鑑賞(6階サイエンスホール)
 *会場内は自由席です。
 16:20 トークショー(ゲスト 谷津(やつ)賢二監督)
 トークショー終了後解散
 【参加費】無料(後援会より補助)
 *欠席される時は前日までにご連絡ください。ご連絡なく欠席された場合は、後日チケット代1,000円をお支払いいただきます。
 【申込み締切り】12月3日(水)
 【申込み先】福岡点字図書館(電話092-584-3590)
 ※1階や近くに飲食店、カフェ、パン・弁当販売、スーパー等あります。購入したものをホワイエで食べながら集まった方々とご歓談ください。
 ※館内散策や食事等、ガイドが必要な方は、ご相談ください。
 
 
 
◆エフコープ生活協同組合の「声のカタログ」について◆
 エフコープでは、週に1回、決まった曜日・時間にご自宅まで商品をお届けする宅配サービスを提供しています。視覚に障がいのある組合員の方々にも安心してご利用いただけるよう、「声のカタログ」という音声サービスを実施しています。
 ■声のカタログとは?
 「声のカタログ」は、エフコープが発行するカタログを音声化したもので、視覚障がい者支援団体「視覚障害者友情の会」がCD-ROMに吹き込み、登録された組合員のご自宅へ毎週火曜日に郵送しています。
 ・登録は無料で、現在約100名の方が利用中です。
 ・再生には専用機器(プレクストーク)、パソコン、またはMP3対応のCDデッキが必要です。
 ・声のカタログを聞いて、専用フリーダイヤル、ネットで注文ができます。
 ※お問い合わせお待ちしております。
 問い合わせ先:エフコープ生活協同組合無店舗支援部 担当 和田拓也
 電話090-2588-7353
 
 
 
◆サイトワールド2025◆
 視覚障害者向け総合イベントサイトワールド。今年も実際に触れて、聞いて、話して、確認・納得していただけるよう万全を期して皆様をお迎えいたします。
 日 時:10月16日(木)~18日(土)
 10:00~16:30(最終日は16:00まで)
 会 場:すみだ産業会館サンライズホール8・9階
 (東京都墨田区江東橋3-9-10)
 お問い合わせ先:サイトワールド実行委員会事務局
 電話 03-5292-5644
 Eメール sightworld.bj@gmail.com
 
 
◆日本ライトハウス展◆
 日本ライトハウスでは、視覚障害者用具・機器展「日本ライトハウス展-全国ロービジョンフェア2025-」を11月21日(金)と22日(土)、天満橋OMMビル2階展示場で開催します。初出展を含む40を超えるメーカーや団体が、見えにくさをささえる多種多様な用具・機器、サービスを出展。
(ガイドブックを事前に送っていただけますので、お申し込みください。)
 お申し込み先:エンジョイ!グッズサロン(電話06-6441-0039)
◆差し上げます◆
 ご希望の方は10月31日迄にご連絡ください。希望者が多い場合は抽選となり、発送をもって当選発表にかえさせていただきます。
〈点字〉
「ふれあい らしんばん 第105号」 内閣府 1冊
「自由民主 第118号」 自由民主党 1冊
 
〈録音〉
「明日への声 第105号」 内閣府 CD33分
 
 
 
 
 図書紹介
 ※貸出期間は2週間です。新刊は貸出希望が集中しますので、早めのご返却をお願いします。
点字図書
書名 書名 冊数
青い目の人形大使と渋沢栄一 熊谷(くまがい)きよ  2
(点訳)福岡点字図書館
 昭和2(1927)年、アメリカから届いた約1万2000体の日米友好の
使者・青い目の人形。全国の小学校へと贈られ、盛大な歓迎会が行われました。受け入れに尽力したのは渋沢栄一。全国に残る人形337体の内、九州に残る14体の数奇な運命を著者がたどります。
世界を支配するアリの生存戦略 砂村(すなむら)栄力(えいりき)  3
(点訳)福岡点字図書館
 「ヒアリ」は、知っていましたが、「アルゼンチンアリ」は、はじめて聞きました。アルゼンチンアリは、毒を持っていませんが、なんと!数千kmにおよぶスーパーコロニーを作る恐るべき外来アリなのです。貨物などにくっついて、世界中の港へ上陸。日本でも確認されています。昆虫学者で写真作家の筆者は、その駆除を研究しています。2、5cmのアリとヒトとの戦いは、まだまだ続く…。
90歳現役医師が実践するほったらかし快老術 折茂(おりも) 肇(はじめ)  3
(点訳)福岡点字図書館
 75歳を過ぎたら好きなことをする。細かいことはほうっておく。血糖値も血圧も気にしない。肥満上等、ぐうたら結構。でも骨だけは大切に。元東大教授・老年医学の第一人者で90歳現役医師が、自身の経験を交えながら、快老術を指南。100歳まで若さと健康を保つ10のコツをお届けする。
健康食品で死んではいけない 長村(ながむら)洋一(よういち)  3
(点訳)福岡点字図書館
 健康食品の事故は数が多いだけでなく、原因も一つではない。すぐ効くと
思ったら医薬成分が入っていて、それが原因でかえって障害を生じさせている。しかし健康食品の市場は右肩上がり。本書は健康食品で被害に遭わないための基礎知識をさまざまな事例を通してわかりやすく解説している。
V 暮しの手帖 38号  4
(点訳)福岡点字図書館
 読み物「有元葉子さんに尋ねる、人生のヒント」、料理「日々が助かるひき肉料理」、手作り「市川実日子さんと編み会」ほか。
謎のチェス指し人形「ターク」
 
トム・スタンデージ 著
服部 桂(かつら) 訳
 4
 
(点訳)福岡点字図書館
 18世紀、ウィーンに現れた巧みにチェスを指す自動人形(オートマトン)。中東風の衣装をまとい「ターク(トルコ人)」と呼ばれた彼は人の手から手に渡り、欧米各地で興行が催される。チャンピオンすら破る腕前に観客達は驚き、困惑した。本当に機械が「思考」しているのか?ナポレオンとも対局し、エドガー・アラン・ポーがその秘密に挑んだ、知られざる「AIの祖先」の世にも数奇な命運と真相。(カバーより)
はじまりとおわりとはじまりと
 -まだ見ぬままになった弟子へ-
川西賢志郎(けんしろう)
 
 3
 
(点訳)福岡点字図書館
 “和牛”解散後初めて語る漫才のこと、これからのこと。「M‐1グランプリ」決勝常連、年間500ステージをこなし芸への愛と苦悩の日々を明かす自伝的エッセイ。何事も始まりがあり終わりがある。人生には始まりしかなくて、始まりを繰り返していくことが生きること。終わりがあるとすれば、それは死ぬ時だけではないか。(帯と文中より)
忍者ってなんだ! 池田 裕(ひろし)、遠藤 進  2
(点訳)福岡点字図書館
 忍者のことならおまかせ!25年間忍者の聖地伊賀で研究した、忍者研究者が出版した本です。戦国時代に忍者が編み出した術だが、現代にも応用し、生き残る為の術を紹介しています。
 
熱鷹(ルーイン) -内陸空港の功罪- 豊田(とよだ)旅雉(りょち)  4
(点訳)福岡点字図書館
 ルーイン(熱鷹(ねつよう))とは、昔中国で行われていた鷹への睡眠剥奪の拷問のことです。千秋国際空港開港から40年。空港での大型旅客機の爆破からはじまった事件の捜査の過程で当時の空港反対派の反対運動の闇の中の真実をあぶりだし、空港下で生活する人々の苦悩など、空港をめぐる人々の物語です。
見えないままの、恋。 伴田(はんだ) 音(おと)  3
(点訳)福岡点字図書館
 電車の脱線事故により閉じ込められ、出会った二人。悲惨な事故時の暗闇でのやり取りから再会を経ての物語。心がざわつき最後まで一気読み必至のファンタジー恋愛ミステリー。そして迎える衝撃のラスト。題名「見えないままの、恋」の意味とは…。
薔薇のしげみ 間埜(まの)心響(しおん)  3
 (点字板点訳)吉岡恵美(えみ)
 綺麗なバラには棘がある。人間の持つ様々な感情を、色とりどりの薔薇とともに描いた五つの物語。幼い頃に祖母の家で見た、モッコウバラの下に佇む知らない女性。その日を境に、花蓮は「見えないものが見える力」を手に入れた。誰にも話さないという祖母との約束を守り続けてきた花蓮だが、同じ能力を持つ志乃の誘いで才能発掘オーディションに参加すると、瞬く間に人気者となり、周りからもてはやされるようになる。しかし、そんな彼女を待ち受けていたのは、“薔薇の闇”だった。(「モッコウバラの咲く頃に」内容紹介より)
モーロク日和(びより) 坪内稔典(ねんてん)  1
(点訳)福岡点字図書館
 著者は、「ねんてんさん」の愛称で知られる俳人。本書で伝えたいのは、老いを受け入れ、積極的にモーロクを楽しむ極意。頑張らず、草花のように気ままに風に揺られていたいと願う著者の、遊び心あふれる世界が楽しめる一冊。
明けないで夜 燃(も)え殻(がら)  2
(点訳)福岡点字図書館
 日常をなんとかやり過ごすためには、映画館の暗闇の中のような絶対的な
安心感が必要だ―。寛容のない現代に息苦しさとしんどい思いをしている人達にとって、ささやかだけど大切なオアシスのような本。「どんな予定もうっすら行きたくない」に共感する人も多いのでは。
私(わたし)が死ぬ一週間前 ソ・ウンチェ 著、 柳(リュウ) 美佐 訳  3
(点訳)福岡点字図書館
 生きる意欲を失っていた大学生のヒワンのもとに、幼なじみのラムが死神となって現れた!ラムから「余命1週間」と告げられたヒワンは、戸惑いながらも、残された時間を2人で過ごすことに。しかし、本当の気持ちを言葉にできないまま、タイムリミットは刻一刻と迫っていき…。切なくも温かい初恋ファンタジー。
シェイクスピア 福田恆存(つねあり)  7
(点訳)福岡点字図書館
 愛、嫉妬、復讐心、懐疑。悪のどん底までおりていった先に待ち受ける罰と、衝動からの解放―。人々を激情の渦に巻き込むシェイクスピアの19作品を、日本におけるシェイクスピア翻訳の礎を築いた著者が、定本や改訂の考証、歴史的背景や先行作品の解説を交え、解き明かします。
チーヴァー短篇選集
 
ジョン・チーヴァー 著
川本三郎 訳
 4
 
(点訳)福岡点字図書館
 アメリカが世界で最も豊かで輝いていた1950年代の短編小説。一見、幸福そうに見える生活の中に潜む疎外感や孤独、メランコリーをジョン・チーヴァーは淡々と祈りに似た静けさを持って描いてゆきます。繊細で精妙な筆づかいは「天使の羽根のペン」で書かれたと言われています。ピュリッツァー賞を受賞した「現代の古典」です。
 
厚生労働省委託点字図書  ※日本点字図書館製作
書名 書名 冊数
渋沢栄一に学ぶ福祉の未来 杉山博昭(ひろあき)  3
 日本資本主義の父は、福祉の先駆者でもあった。日本の福祉の基礎を築くのに貢献した渋沢栄一の史実を紹介し、彼の姿から何を学ぶべきかを考える。
令和4年 社会福祉施設等調査の概況 厚生労働省 編  2
令和4年度 地域保健・健康増進事業報告の概況 厚生労働省 編
 
 
 
その他の点字図書
「令和6年度 中学生人権作文集 『ねがい』」 筑紫人権擁護委員協議会 1冊
「私た(わたし)ちの税金 令和7年度版」 国税庁 1冊
 
 
録音図書
書名 書名 時間数
あした死ぬ幸福(こうふく)の王子
 -ストーリーで学ぶ「ハイデガー哲学」-
飲茶(やむちゃ)
 
 6:20
 
(音訳)福岡点字図書館
 なぜあなたは幸せを実感できないのか?なぜあなたは不安に襲われるのか?なぜあなたは生きる意味を見出せないのか?すべての答えがここにある。(帯より)
よもやま邪馬台国 -邪馬台国からはじめる
 教養としての古代史入門-
豊田(とよた)滋通(しげみち)
 
11:25
 
(音訳)福岡点字図書館
 なにかにつけて「諸説あり」の邪馬台国ワールド!卑弥呼探訪の旅を通じて
古代日本の実像が見えてくる!?古代史がわかれば、歴史はもっと面白くなる!東京新聞、中日新聞で大好評の新聞連載待望の書籍化。古代史を見る目が広がります。
「無料塾」という生き方
 -教えているのは、希望。-
小宮位之(たかゆき)
 
 5:12
 
(音訳)福岡点字図書館
 著者は「無料塾」の運営者である。入塾条件は、3つ。家庭が経済的に困難であること、他の塾に通ってないこと、勉強したい気持ちがあることだ。勉強を教えるだけでなく、食料支援や奨学金制度も行い、ボランティア講師と共に、子どもたちに希望を与え続けている。
お城の値打ち 香原(かはら)斗志(とし)  8:02
(音訳)福岡点字図書館
 実は「本物の城」ではないものも多数ある。なぜ「本物の城」が少なくなったのかを説きながら、歴史や文化を継承するということへの問題提起をしている。
まるっとファディ -今注目の冷凍食品と
 コーヒーのお店、ファディの魅力を
 詰め込んだ初の完全ガイド本!-
徳原宏信 編

 
4:33

 
(音訳)福岡点字図書館
 今注目の冷凍食品とコーヒーのお店、ファディの魅力を詰め込んだ初の完全ガイド本。ユーザーから高い支持を得ている冷凍食品やコーヒー豆等“おいしい”をつめこんだガイド本。
書くインタビュー6 佐藤正午(しょうご)  7:30
(音訳)福岡点字図書館
 作家、佐藤正午さんがメールでインタビューに応えるシリーズ第6弾。「鳩の撃退法」「日の満ち欠け」が映画化された2021年から2022年、新作を書き進めていた作家に訪れた危機が語られる。
恋はいつも少し足りない
 -140字で切ない結末-
神田 澪(みお)
 
 3:01
 
(音訳)福岡点字図書館
 いつだって、理想の恋にはあと一歩届かない。甘酸っぱい青春から切ない別れまで、140字の“恋”の物語を159作収録。(帯より)
活字のサーカス(下) 椎名 誠 13:31
(音訳)福岡点字図書館
 スーパー読書エッセイ。椎名誠の「活字の四部作」の中の「活字の海に
寝ころんで」「活字たんけん隊」の二部が収録されている“おもしろ世界”。
風見(かざみ)大追跡
 
シャーロット・マクラウド 著
片岡しのぶ 訳
10:45
 
(音訳)福岡点字図書館
 女流作家の描くユーモアとミステリー。街の風見が次々になくなり、シャンディ教授夫妻は真相究明の為、ユニークな協力者と共に大冒険をする。シャンディ教授シリーズ8作目。
ウーザック沼の死体
 
シャーロット・マクラウド 著
片岡しのぶ 訳
 9:12
 
(音訳)福岡点字図書館
 真冬のウーザック沼の氷の間から百年前の衣装を着た死体が現れた。怪事件
続出のバギンズ一家をめぐって素人探偵シャンディ教授の推理が冴える。
レイディ・イン・ザ・レイク
(チャンドラー短篇全集3)
レイモンド・チャンドラー 著小林宏明 他訳 15:15
 
(音訳)福岡点字図書館
 本書には、チャンドラーが1938年から39年前半にかけて発表した5篇の中短編が収められている。「赤い風」「黄色いキング」「ベイシティブルース」「レイディ・イン・ザ・レイク」「真珠は困りもの」です。
 
 
 
 
厚生労働省委託録音図書  ※日本ライトハウス製作
書名 書名 冊数
肥料争奪戦の時代
 -希少資源リンの枯渇に脅える世界-
ダン・イーガン 著
阿部将大(まさひろ) 訳
13:27
 
 肥料として農業を支え、人類に不可欠な元素リン。そのリンは世界的に枯渇し、争奪戦が起きる一方で、海洋や河川に垂れ流され、水質を汚染している。世界が注視するリン問題を、ピューリッツァー賞ファイナリストが追及する。
 
 
その他の録音図書
「令和6年度 中学生人権作文集 『ねがい』」 筑紫人権擁護委員協議会
 デイジー 2時間40分
「私たちの税金 令和7年度版」 国税庁 デイジー 2時間27分
「令和6年度 食料・農業・農村白書」 農林水産省 デイジー 1時間19分
 
 
 
 
 
サピエ図書館 図書情報
 *9月の利用ベスト100の中からいくつかをご紹介します。
 これらの図書は他館製作です。貸出を希望される方はご連絡下さい。
 図書館名のあとに ダウン とあるものは、サピエ図書館より点字・音声データがダウンロードできます。
点字図書
「ウソみたいな動物の話を大学の先生に解説してもらいました。」  小林朋道(ともみち) 3冊(花の会・ダウン)
「大相撲中継アナしか語れない土俵の魅力と秘話」 藤井康生(やすお) 4冊 (福井視情セ・ダウン)
「列車で越える世界の緊迫国境」 小牟田(こむた)哲彦 5冊(神奈川ラ・ダウン)
「大腸がん(結腸がん・直腸がん)第6版 -受診から診断、治療、経過観察への 流れ-」 国立がん研究センターがん情報サービス編集委員会 編 1冊 (堺視聴障セ・ダウン)
「残り者」 朝井まかて 4冊(六星会(ろくせいかい)・ダウン)
「君の正体を言い当てようか」 久頭(くとう)一良(いちら) 5冊(早川福祉・ダウン)
「わたしの知る花」 町田そのこ 6冊(福島点図・ダウン)
「ふしだら女子寮の管理人」 草凪 優 3冊(つくしんぼ・ダウン)
「小川未明童話集 -赤いろうそくと人魚・野ばらなど-」 小川未明 2冊 (川越西図・ダウン)
「ずるいおかず -最強にラクなのにおいしくて、節約にもなるレシピ&アイデア166-」 ふじたかな 2冊(横須賀点・ダウン)
 
録音図書
「撃墜」 門田泰明 デイジー9時間18分(神奈川ラ・ダウン)
「龍(りゅう)の哭(な)く街」 今野 敏 デイジー6時間15分(札幌視情セ・ダウン)
「おぼろ菓子(がし) -深川夫婦(めおと)捕物帖-」 有馬美季子(みきこ) デイジー6時間45分 (香川福セ・ダウン)
「抹殺」 柴田哲孝(てつたか) デイジー10時間26分(福島点図・ダウン)
「逃亡者は北へ向かう」 柚月裕子(ゆうこ) デイジー11時間26分(滋賀視障セ・ダウン)
「神と怨霊」 竹田恒泰(つねやす)、三上丈晴(たけはる) デイジー6時間34分(青森視情セ・ダウン)
「[シネマ・デイジー]エアフォース・ワン」 ウォルフガング・ペーターゼン監督 デイジー2時間9分(京ラ情ス・ダウン)
「オール電化・雨月(うげつ)物語」 青柳(あおやぎ)碧人(あいと) デイジー10時間5分(宮城視情セ・ダウン)
「健診結果の読み方 -気にしたほうがいい数値、気にしなくていい項目-」 永田 宏(ひろし) デイジー5時間52分(日視連点図・ダウン)
「介護と相続、これでもめる! -不公平・逃げ得を防ぐには-」  姉小路(あねこうじ) 祐(ゆう) デイジー6時間4分(宮城視情セ・ダウン)
 
あとがき
 2016年4月から放送されたNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』が再放送されています。当館は『暮しの手帖』を点訳していますので、『とと姉ちゃん』には思い入れがあります。最初の放送時から編集長も2度変わり、その都度記事やレイアウト等が変わっています。現在連載中の記事で楽しみなのは『また旅。』『みらいめがね』『介護を飛び越える』。『また旅。』は写真が多く、『みらいめがね』は7コマ漫画があって点訳は大変ですが、読むのはとても楽しいです。『介護を飛び越える』は、福岡で宅老所の所長をされている方が書かれたもの。介護の大変さを越えて楽しめる内容です。『暮しの手帖』いかがですか。(H.C.)