記念講演追加質問に対するの吉竹氏の回答について
福岡点字図書館60周年記念のつどいの追加質問について、吉竹氏から回答を頂きましたので紹介いたします。
去る7月21日の「福岡点字図書館60周年記念のつどい」において、気象予報士 吉竹顕彰氏に記念講演をしていただきました。
ご参加いただきました皆様には沢山の質問をいただき、ありがとうございました。
お時間の都合上、直接質問をしていただけなかった方から、幾つかの質問を書面でいただきました。
この追加質問について、吉竹様より以下のような回答をいただいておりますので、本文を引用して掲載させていただきます。
福岡点字図書館様
きょうは立秋ですが、厳しい暑さが連日続いています。
お世話になります。
日本気象協会の吉竹です。
先日の講演会、当方こそたいへんお世話になり、
ありがとうございました。
御礼申し上げます。
そして、返信が遅くなりまして申し訳ございません。
講演会のみなさまの感想、拝読させていただきました。
貴重のご意見、ご感想、あらためて私の励みとなりました。
また、気象予報士の仕事をさせて頂いてほんとうによかった!と思いました。
頂戴いたしましたご質問、わかる範囲でお答えさせてください。
【竜巻の発生について】
・竜巻の発生回数(1991年~2012年)の気象庁統計がありました。次のようなデータです。
①沖縄41 ②北海道34 ③高知24 ④宮崎22 ⑤鹿児島21
北海道は面積が広いため発生が多くなっていますが、沖縄から西日本の太平洋側が最も多くなっています。
暖かい空気が入り込みやすく、それれだけ竜巻の発生原因になる積乱雲が発達しやすいためだと考えられます。
また、竜巻は海岸沿いや平野部で発生が多く、内陸などは高い山があるため発生しにくい場所となります。
ちなみに福岡県の発生回数は20年で6回です。全国的には平均的な数字だと思います。
【雷と携帯電話について】
・講演会でもお話いたしましたが、「雷は周囲の中でより高い地点に落ちやすい」という性質があります。これは金属の有無にかかわらずです。
携帯電話は電池を使っているため雷を誘導しやすいとつい思ってしまわれる方もいらっしゃいますが、携帯電話で通話していようが、雷が携帯電話めがけて落ちるということはありません。
それよりも、雷が近くに迫ったら、建物や車の中に入る、周囲に何もなかったらとにかく姿勢ほ低くして窪地にしゃがみ、自分が雷のターゲットにならないようにすることが大切です。
また、周囲より高いテレビアンテナや電柱には落雷することはあります。
その場合、電線を伝わって異常電流が流れることがありますので、雷が激しい時は室内にある精密機器などの電源を抜いておけば安心です。